具体的な内容を紹介
ターミナルケアは病院で行われていると思う人が多いかもしれませんが、最近は「住み慣れた自宅で過ごしたい」と希望する患者さんも多いため、在宅でのターミナルケアが増えてきています。ターミナルケアは患者さんの様々な問題を解決するために医師や看護師、医療ソーシャルワーカーや臨床心理士など様々な職種のスタッフがチームを組んで行いますが、在宅の場合は入院時と同じようなターミナルケアを行うために主治医だけでなく在宅ケアに力を入れている訪問看護ステーションと連携を取ることが大切です。
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看護師の役割と必要な心構え
患者さんと関わる時間が長い看護師には様々な役割が求められていますが、患者さん1人ひとりの状態に合わせてケースバイケースで対応していくことが大切です。患者さんに適切なケアするためには高度な医療技術だけでなく、患者さんに寄り添う気持ちが欠かせません。ターミナルケアは治療して治すのではなく、苦痛を緩和し死に対する恐怖をケアしていくことを重要視しているため、病気そのものを理解するよりも患者さん自身を理解していくことが重要です。
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どのような仕事をするのか
最近は病院ではなく自宅で過ごすことを望む患者さんも多いため、在宅でもターミナルケアを継続できるように在宅ケアに力を入れている訪問看護ステーションが増えています。主治医だけではなく訪問看護師とも連携を取ることで、入院時と同じようなターミナルケアを継続して行うことができます。一方で、病院には専門知識を持ったスタッフが配属されているため適切なケアを滞りなく行えますが、自宅と変わりなく過ごせるように季節に合わせたイベントを開催するなど工夫して環境を整えることが必要です。
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このような場所で行われる
ターミナルケアは最期の時間をよりよく過ごせるようにするものなので、患者さんが望む場所で行うことが大切です。在宅で行う場合は医療スタッフではなくご家族が中心となってケアしていくので負担がかかってしまいます。そのため訪問看護などを利用しながら患者さんとご家族の双方が平穏に過ごせるように工夫する必要があります。また、病院でもターミナルケアはできますが、「余命6ヶ月以内の患者さん」と決められているため、患者さんの状態によっては希望が叶わないこともあります。
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チームで提供していく
ターミナルケアは医師や看護師だけではなく、医療ソーシャルワーカーや診療放射線技師、臨床心理士など様々な職種のスタッフがチームを組んで行います。患者さんが自分らしく満足できる最期を迎えるためには、直面している身体的な苦痛や社会的な問題、死に対する恐怖といった精神的な問題、経済的な負担などを早期に解決しなければならないからです。そのためには、職種の垣根を飛び越えた連携が必要不可欠です。ここではチームでのそれぞれの役割を詳しく紹介していきます。
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働く前に知っておきたいこと
つらい治療を続けてきた患者さんも多いため、より質の高いケアを提供するためにはある程度の経験があるベテラン看護師や病気に対して深い知識を持っている看護師が求められています。ここではターミナルケアで役に立つ認定看護師の資格も一緒に紹介していきます。
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看護師の役割と必要な心構え
ターミナルケアでは治療よりも残された時間を平穏に自分らしく過ごすことを重要視しているため、看護師には高度な医療技術よりも患者さんをよく理解し気持ちに寄り添うことが求められています。また、回復が見込めない患者さんばかりなので、看護する虚しさ、やりきれなさを感じることが多く、精神的な強さも必要です。
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まずは概要を紹介
ターミナルケアとは、死に直面した患者さんが残された時間を自分らしく過ごし、満足できる最期を迎えるための手助けをすることです。治療で無理に延命するのではなく、平穏に過ごせるように苦痛を取り除き、快適に過ごせるように患者さんの気持ちに寄り添ってケアをしていきます。
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