ターミナルケアとは
ターミナルケアとは、死に直面した患者さんが残された時間を平穏に過ごし、自分らしい最期が迎えられるように手助けすることです。ですが、ターミナルケアを行うということは延命治療をしない、ということなので、開始するタイミングは医師や看護師ではなく患者さんやご家族に任されています。ターミナルケアを行うときは患者さんの心理プロセスをよく理解し、気持ちに寄り添いながらケアしていくことが大切です。ここではターミナルケアの具体的な3つの要素も紹介していきます。
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まずは概要を紹介
ターミナルケアとは死に直面した患者さんが、残された時間を自分らしく過ごして満足した最期を迎えられるように手助けすることです。日本では1980年代以降に少しずつ周知されるようになりました。ターミナルケアは治療で無理に延命するのではなく残された時間を平穏に過ごすことを目的としていますが、「延命しない」という決断は非常にデリケートな問題なので開始するタイミングは医師や看護師ではなく患者さんやご家族に任されています。
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ターミナルケアのポイント
ターミナルケアは薬で苦痛を緩和したりストレスなく生活できるように介助したりする身体的ケアと、死に対する不安を和らげ快適に過ごせる空間を作り患者さんの気持ちに寄り添う精神的ケア、経済的な不安や病気によって社会生活と切り離されたことで感じるネガティブな感情をケアする社会的ケア、の3つのケアから成り立っています。ターミナルケアを行うときは患者さんの心理プロセスをよく理解し、コミュニケーションを取りながら行うことが大切です。
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働く前に知っておきたいこと
つらい治療を続けてきた患者さんも多いため、より質の高いケアを提供するためにはある程度の経験があるベテラン看護師や病気に対して深い知識を持っている看護師が求められています。ここではターミナルケアで役に立つ認定看護師の資格も一緒に紹介していきます。
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看護師の役割と必要な心構え
ターミナルケアでは治療よりも残された時間を平穏に自分らしく過ごすことを重要視しているため、看護師には高度な医療技術よりも患者さんをよく理解し気持ちに寄り添うことが求められています。また、回復が見込めない患者さんばかりなので、看護する虚しさ、やりきれなさを感じることが多く、精神的な強さも必要です。
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まずは概要を紹介
ターミナルケアとは、死に直面した患者さんが残された時間を自分らしく過ごし、満足できる最期を迎えるための手助けをすることです。治療で無理に延命するのではなく、平穏に過ごせるように苦痛を取り除き、快適に過ごせるように患者さんの気持ちに寄り添ってケアをしていきます。
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